ソーシャルレンディングの確定申告をする際のポイントと方法
2017.06.23

ソーシャルレンディングで確定申告が必要なケースと注意点

ソーシャルレンディングで投資を行っている人の場合、もちろん自分の資産を上手に運用して利益を得ることを目指します。しかし、得た利益がまるまる全て自分のものになるわけではありません。ソーシャルレンディングでは基本的に、約20%を源泉所得税として業者から自動的に引かれています。それでも、投資を行いそこから出た利益の分配を受けた後、場合によっては分配金の確定申告をする必要があります。

投資を行い、手にした分配金は雑所得に含まれます。雑所得とは、個人が所得した金銭や物に対して発生する10種類ある所得のうちの一種です。例えば、年金等が雑所得に含まれます。また、本業のように生活を回していけるほどの収入を手にできるわけではないお小遣い稼ぎ程度、または趣味程度の副業やフリーマーケット等で得たお金なども雑所得に含まれる場合があります。勤めている会社などから毎月受け取る給料や退職したことによって受け取ったお金以外の、これらの雑所得等を年間で合計した際に法律で決められた金額以上になっている場合、確定申告を行う必要があります。

また、株やFXなどを行っている人は、計算する際に雑所得とその他の所得を損益通算することができないという点にも留意しておく必要があります。損益通算とは、所得金額を計算する際に損失と利益を合計し相殺できる仕組みのことです。株式や投資信託などではこのような仕組みや、被った損失を後の3年間に出る利益と相殺できる繰越控除という制度を適用することがありますが、雑所得に分類されているソーシャルレンディングの場合は当てはめることが難しいのが実情ですので、株などを行っている人は混同してしまわないように注意する必要があります。

ソーシャルレンディングで確定申告をするか迷う際に考えるべき事

分配金を得ても、確定申告を行う必要がない人もます。雑所得等の合計金額が申告するように定められている金額を超えていなければ基本的には提出する必要がありません。また、主婦や個人事業主でも得ている収入が低い場合は申告を行う必要がありません。

また、分配された金額が申告する金額に達していても、必要経費をそこから引くことができます。例えばソーシャルレンディングについて説明された本を購入したり、 それに関するセミナー等に参加したりする際にかかった費用などは必要経費に加えることができる可能性があります。自分が使った費用が必要経費として認められるかどうかハッキリしない場合などは、税務署等で相談することができます。

様々な理由により、確定申告を避けたいという人も中にはいますが、逆に確定申告を行った方が利益になる人もいます。例えば、雑所得等が申告金額に達しておらず、課税所得分と分配金を合計した際に、税率が15%となる人の場合です。既に業者側から約20%の源泉所得税を引かれているので、確定申告を行えば差し引き約5%分を取り戻すことができます。
逆に、確定申告をする義務があるのにそれを無視して申告しなかった場合は、無申告加算税という税が課せられる可能性があります。金額に応じて15%または20%の税が課せられます。また、延滞税や重加算税が課せられる可能性もあります。また、場合によっては逮捕されると言うケースもあり得ます。

ソーシャルレンディングを行っている人で、自分が確定申告を行う方が良いのかどうかよくわからないと言う場合は、税務署等で相談することもできます。また、確定申告は行わなくても良いというもので、行ってはいけないというものではないので、取りあえず申告しておく事もできます。

ソーシャルレンディングで得た収入の確定申告をする方法

確定申告は基本的に、2月16日から3月15日までの約1カ月間の間に昨年の所得税等を書き込んだものを提出する必要があります。作成した申告書は郵便で住んでいる場所の税務署に送付する方法、自分で持って行く方法、またはパソコンからネットを通じて送る方法などがあります。

ソーシャルレンディングの確定申告を行う方法としては、青色申告ではない人の場合は所得税の確定申告書というものを選びます。自分の住所や名前、給与等、必要事項を記入していきます。用紙Aの場合、収入金額等とあり、その項目の中に「雑」と書かれているところがあります。それは雑所得を指しているので、「その他」の所に分配金などで得た収入の合計を記入します。第二表に移り「所得の内訳」というところに給与や雑所得を記入していきます。業者から源泉徴収税額を記した書類が発行されているので、それをもとに「所得税の源泉徴収額」という欄に書き込んでいきます。次に、そのすぐ下の「雑所得」という項目に、得た収入やそれにかかった経費を書き込みます。それを差し引きした金額が所得金額ということになるので、第一表の「所得金額」という項目の中の「雑」という欄に記入します。

ソーシャルレンディングを行っている場合は今まで記入していた給与や控除に加えて、これらの項目に忘れずに記入していく必要があります。最近では、パソコン上に必要な数字を入力すれば、自動的に計算して必要な箇所に反映してくれるようになっている項目もあります。そのため、以前よりもそれほど手間がかからずに確定申告を行えるようになっています。

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