ソーシャルレンディングと債券の違い
2017.03.10

ソーシャルレンディングと債権、何が違うの?

注目される投資サービス、ソーシャルレンディングは国内でも人気が高く、これから始めたいという方も少なくありません。世界各国でも運用が続き人気が高くなっており、世界市場も日本市場も将来的に規模を拡大していくと言われている投資運用ですが、その仕組みを知ると債権の仕組みと似ていると感じる方も多いようです。

確かにプロの投資家の方々はソーシャルレンディングも債権も株式も同じ「投資商品」と考えますが、これは株式、さらには投資信託やソーシャルレンディングについて仕組みをよく理解されているためで、投資商品であってもそれぞれ特徴がありリスクもあるという事、違いを把握されているからこそ運用できるわけです。

債権を投資商品として投資目的に利用する投資家がいます。簡単に説明すると、お金を借りた場合に発行される借用証明書のようなものです。一般企業、また国にしても各自治体にしても、何か大きなプロジェクトを行う時には非常に大きな費用がかかります。こうした場合に、一般の方々からその費用を集めて運用しようと考えます。この資金調達方法によって国、自治体、企業などが不特定多数の一般の方々からお金を借りた際に発行される証明書のようなものです。

銀行にお金を預けると利息が付きますが、これと同じように利息が付きます。購入した時の金額が元本となり、定期預金の満期同様、満期となれば元本が返金されるという仕組みです。しかし売却できるという違いもあります。ソーシャルレンディングとどのような違いがあるのかしっかりと把握した上で、投資商品を選ぶ必要があります。これから投資を行いたいと思っている方などは、こうした商品や運用の違いを把握しておくことが重要です。

内容を確認するとその違いが明らかになる

ソーシャルレンディングは、最低購入額が1万からで、税引き前の利回りが2%から10%くらい、手数料は年率0から3%です。運用期間としては2年くらいが多く、それ以上という事は少ないです。信用、為替リスクが存在し、把握方法としては個別に詳細を把握することが難しいため、借り入れした業者等の審査の状態、信用はどうなのか、また担保などによって把握します。

投資企業の情報については非公開のため、もしも募集した事業者が破たんしたという場合にはリスクが大きく、元本の返済がないという可能性があります。売却は不可能で、税金は匿名組合利益配当が20%程度、雑所得としての認識となるため、所得総額に応じて税率の変動があります。ほかの商品との損益通算はできません。

債権も同じく1万円からの投資が可能ですが、年利周りは0.05%から数%程度と低くなります。手数料はかかる事もありますが、一般的にありません。運用期間は短いものから長いものまであり通常2年から10年くらいです。リスクについては信用、為替にプラスして価格変動についてのリスクも存在します。信用リスクの把握は、保証会社の信用力や担保、また財務状況、格付けなどから把握します。投資先情報の公開があり、もしも募集事業者が破たんしたとしても影響はありません。売却も可能ですし、利益にかかる税金についても一律20.315%と決まっています。ほかの商品との損益通算も可能で、こうしてみると内容的にかなり違いがあるという事がよく分かります。

またソーシャルレンディングの場合は、投資家の募集を行う事業者について、第2種金融商品取引業者であること、また貸金業者であることが法律によって決められており、債権の場合は第1種金融商品取引業者であることが決められているという違いもあります。

リスクの違いを深く判断し投資を慎重に行う事が大切

リスクについてですが、両方とも信用、為替についてのリスクが存在しますが、債券とは違い途中で売却する事も解約する事も出来ないという特性があるため、ソーシャルレンディングは価格変動に関してのリスクはないと言えます。ソーシャルレンディングは、投資先企業、社名などの情報公開は行われていません。

担保物件の住所なども分からないので、信用という面ではかなりのリスクがあるといわざるを得ないでしょう。そのため、運営する企業がどのくらい強固な審査を行なっているか、また保証会社がどのくらいの信用力があるのかなどから、信用という面を判断することになるので非常に難しいといえます。債権のように具体的な財務状況や経営が分かるという事もありませんし、貸付先の格付けなどはっきりした部分からリスクの判断ができます。

またリスクという面では、運用会社が破綻という事態に陥った場合、どのようになるのかという事も気になります。この破綻に対するリスクについてはどのような仕組みなのかという事が深くかかわり、債権の場合は、あくまでも業者が仲介のみ行なっているということで、万が一破綻となっても元本の返済がなくなる訳ではありません。

しかしソーシャルレンディングの場合、運用会社が投資家から資金を募り、そこから貸し手に貸し付けるという方法をとっているため、破綻すれば元金が返済されないというリスクもあるのです。この違いはかなり大きなリスクの違いです。投資はリスクなくして出来ないものですが、運用会社の信用度を見極め、自分にとって何が最も適しているのか、このような違いからも考えていくことが大切です。

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