ソーシャルレンディングの種類
2017.03.10

ソーシャルレンディングの種類や文化を知る事の重要性

新しい投資運用、ソーシャルレンディングは今国内でも注目され実際に実施しているという方も少なくありません。クラウドファンディングの中でも投資型クラウドファンディングと呼ばれることも多いソーシャルレンディングには、三つの種類があります。マーケット型とオークション型、さらに貸付型・ファンド型です。

ネット上で投資する人、借りたい人が取引できるというこの方法の原型は、2005年、イギリスにおいて行われたもので、その後アメリカなどへ拡大しました。この時点ではオークション型とマーケット型が行われていました。国内では個人対個人ではなく、個人や企業から投資された資金を企業に対して融資し、返済される際の元利、配当を投資した方に配分するという仕組みが現在主軸となっています。

このうち、世界ではほとんど行われていないサービスといわれるのが貸付型・ファンド型です。匿名投資組合契約型等などの投資が始まり、このサービスについても注目されています。日本の場合「出資ではない融資」の場合、金銭の貸借の媒介で業を行うもの、つまり貸金業法に当たるため、仲介業者は貸金業登録が必要となりますし、投資については不特定多数から出資を募り、その仲介を行うという性質上、第2種金融商品取引業という登録が必要です。

ソーシャルレンディングについてはそのサービスの運用に、各国の法律や文化が色濃く関係してきます。国によって主軸となっている種類にも違いがありますので、種類をよく理解する事と、各国の文化とのかかわりについても理解しておくことが必要でしょう。市場規模が世界においても、日本国内においても広がりを見せている中、その規模を知ることや、もちろんリスク管理などもしっかり行うことが重要です。

オークション型、マーケット型とは

日本国内において利用者が多いといわれているのがマーケット型と呼ばれるソーシャルレンディングです。運用会社は借りたいという方の審査を行い格付けを行います。この格付けを行う事で投資する側は、どのくらいの金利によって貸し付けするかという事を決めます。格付けについては融資を希望する方が申し込みを行う際、借りたい金額、さらに個人情報を運用会社に送ります。運用会社はその個人情報を審査するため、信用情報機関へ情報を送り個人の債務状況、経済状況を確認しそれぞれ格付けを行います。

貸付金を投資する側は、格付け、金利、融資額をそれぞれ各自が決めて実行します。運用会社はこの出資金額をまとめ、貸付条件を確認した上で貸付希望者と投資する側、つまり貸し付けする側のマッチングを行います。貸す側のリスクについての許容範囲、さらに希望する利回りに応じて金利が変動するという事になるので、この動きがまるで株式市場のようだとされたことなどからマーケット型と呼ばれるようになりました。

オークション型は融資を希望する側が借り入れ目的、自分の信用度などをコミュニティによって周囲にアピールし、このアピールを確認した貸し手側、つまり投資する側が投資先を選びます。利率については貸す方、投資する側の入札によって決まり、一般的には最も安い利息で入札した貸し手が貸し付けることが出来ます。入札で安い金利に同額という方がいれば貸し手は複数になります。目的やコミュニティにおける自己アピールの信用度、その他を確認し、それを考慮して利率の入札を行いますが、個人情報が一切公開されないという特徴があります。

文化と法整備、各国で違いがあるソーシャルレンディング

海外でも市場が拡大されているソーシャルレンディングですが、元はイギリスから始まった投資です。日本の文化の中では投資というと知識を持ったプロが行う、つまり投資家と呼ばれる方々が行う専門的知識の必要なモノという印象があり、ある意味遠い存在でした。しかし海外では文化の違いもあり、日本よりもずっと投資が気軽に行われているといっても過言ではなく、特にイギリス、アメリカなどでは非常に身近なところに投資があります。日本は寄付という面でもあまり浸透していないというか行う人が少ないといわれていますが、海外では寄付に対しての文化もあり、投資、寄付等、何かの目的のために自分のお金を出すということが歴史的にあったという事もいえます。

日本には独自のソーシャルレンディングといわれる貸付型・ファンド型という投資があります。個人や企業から投資を受けて貸し付けを受けたい企業に融資し、返済の元利や配当金を投資した側、つまり貸し付けした側に配分するというサービスです。こうしたサービスが生まれた背景にも、国内の法整備が整っていないという事や、人に投資するということがほとんど文化的に行われてこなかった日本だからこそです。

文化の違いや法律整備など、こうした違いによって各国、ソーシャルレンディングに対する運用などにもある程度違いが生じると思いますが、この先、Webを利用し金融流通を効率化させるこのサービスは、より広がりを見せていくことが予想されます。投資という事について、新しい方法ともいえるこのサービスについて仲介運用する企業も非常に多くなっていますので、興味がある方はまず、情報を収集し投資について勉強するところから始める方がいいでしょう。

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